まとめ
横笛の構造自体、これ以上ないシンプルなものです。
だから尚更一つの穴の位置関係や穴径、塗装など
微妙に影響し合います。相関バランスが重要となります。
簡単ですが下記にまとめます。
・笛の全長
長ければ音域が低くなるし短ければ高くなります。
・笛の太さ
太いと低音域が豊になります。その反面高音域がだしにくくなります
鳴らすための息の量が必要となります。
細いと高音域は出し易くなる反面低音域は貧弱な音質になります。
息の量は少なくてすみます。
・吹き口の大きさ
大きい場合
音量は大きくなります。入れる息の量が多く、鳴らしにくいかも。
大きさを広げた場合には全体の音程が上がります。
ただし、低音は貧弱な印象。
小さい場合
音量は小さくなります。少ない息で鳴らせるので、楽かも。
大きさを狭めた場合、全体の音程が下がります。
ただし低音が豊かになります。
・吹き口から栓までの距離
長い場合、全体の音程が少し低くなります。
短い場合、全体の音程が少し高くなります。
・吹き口と押え穴の距離
押さえ穴と吹き口の距離が近い場合、音が高くなります。
遠い場合音が低くなります。
・押さえ穴の大きさ
大きい場合、音が高くなり音量は大きくなります。
半音が押さえずらいかも
小さい場合、音が低くなり小さな音になります。
半音のコントロールが楽かも。
・笛の肉厚
厚い場合には音程が低くなり、薄い場合には音程が高くなります。
塗装に関しては穴のみの塗装となりましたが、それでも吹き口に関しては
カシュー漆を塗ることにより音の抜けが良くなりました。
製作前、ネット上から様々な情報を仕入れ製作に入ったわけですが
最終的な穴位置を決定するまでに試作した過程でわかった上記の
結果は仕入れた情報と同じ結果となりました。
関心のある方はネット上にはたくさんの笛の製作に関するサイトが
ありますのでそちらもチェックしてみるといいでしょう。
参考に、今回内径φ13のパイプを使用して三本調子の笛を製作しましたが
塩ビパイプのひとつ上のサイズ、内径φ16を使用してまったく同じ穴位置で
製作すると二本調子の笛ができます。おもしろいですね。
こうして笛を自作してみると笛に対す理解がかなり深く広がります。
みなさんもお試しあれ。
でゎでゎ So long, See you again
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